Winner "Best of CLASSIC"


SIEMATIC ID CONTEST 2019

SieMatic IDコンテストにおいて、審査員が”Best of CLASSIC”に選んだのは次のプロジェクトです。

 

プロジェクト名:‘Nelson Kitchen’
by Matthew Rao, RAO Design Studio, Atlanta, USA

お客様は、キッチンデザイナーに依頼する前にこの築20年のクラシックスタイルの家を購入する事を決めていました。お客様のかつての家にはSieMaticキッチンがありましたが、より伝統的なこの家に活かせるかどうか確信が持てませんでした。リノベーション前にはなかったファミリールーム(サンルーム)を、オープンで直接キッチンとつながるように追加するプランを立てました。当初のラフプランでは、2つの小さなアイランドとなっていましたが、どちらも十分に機能する大きさではありませんでした。キッチンはもっと大きくて機能的でなければなりません。大人数でも少人数でも、キッチンを見てそこで楽しむ事になるのです。

有名な建築家の手による元の家のフルリフォームは、キッチン、階段ホール、リビングルームを軸にファミリールームを追加するというものでした。その過程においてキッチンデザイナーは、部屋で唯一の框ドアとしてSieMaticのCLASSIC BeauxArts(ボザール)のmatt lotus white(※色名)を使い、キッチンレイアウトを完全に再構築しました。新しいレイアウトは中央の巨大なアイランドを特徴とし、反対側で作業する人の手を止めることなく移動できます。このように、お子様やお孫様といった多くの方々が料理をされる大家族という事を踏まえ、デザイナーはエレガントな彫刻の要素と機能の中心としてアイランドを作りました。2つのクラシックな窓の脇にある4つの“塔”(トールキャビネット)は、家の前庭と裏庭に面しています。それらはパントリー、オーブン、コーヒーステーション、冷蔵庫を組み込んでいます。またこの4つの塔は部屋の視覚的なバランスをとり、短辺方向に部屋を二分する2つ目の短い軸を形成しています。デザイナーはトールユニットとベースユニットの、シンプルさと雄大さのコンビネーションを好み、吊戸は全くありません。部屋の視覚的および機能的な中心として、アイランドにはIHとシンクが2つ背中合わせにありますが、これはアイランドの両側が完全に機能する事を意味しています。冷蔵庫の引き出しは、片方の作業スペースを使っている人が新鮮な野菜や冷凍品を取り出そうとアイランドを歩き回る必要がないよう、背面に配しています。昇降式の換気扇を選び、上部の視覚スペースに何も遮る物がないようにし、大きな家の端から端まで視線が流れ、そこに含まれる建築の詳細まで注目できるようにしました。

クラシックな雰囲気、アイランドの4.72mという並外れた長さ、そして実用面でIHのすぐ下に引き出しを配置する必要性を満たすのに、SieMatic Stone Designの楕円形エッジを備えた5cm厚の天板がパーフェクトでした。コーヒーステーション近くの窓際には、3台のメタルフレームの引き出しキャビネットにSieMaticステンレス製ワークトップが載せられ、モダンな“バトラー用パントリー”となっています。この家にはそのような機能を備えた独立したスペースがないからです。

 

審査員は、このCLASSICプロジェクトを選出した理由を次のように述べています:

このキッチンが家族全員の為に設計されたという事をすべてのディテールにおいて感じる事ができます。単なる視覚的なハイライトだけではありません。このキッチンは生活し、料理を作り、お祝いする為に使われます。CLASSICスタイルコレクションをとても特別なものにする素晴らしい実例です。タイムレスエレガントに、家の建築に溶け込み、部屋の可能性で遊び、その個性を展開しています。(Ulrich W. Siekmann)


WINNER

"Best of the Best"

"Best of PURE"

"Best of URBAN"